使用法
$ dot -Timap input.dot
$ dot -Timap_np input.dot
$ dot -Tismap input.dot
$ dot -Tcmap input.dot
$ dot -Tcmapx input.dot
$ dot -Tcmapx_np input.dot

イメージマップ

イメージマップ:サーバーサイドとクライアントサイド

imap および cmapx は、サーバーサイドとクライアントサイドのイメージマップ用のマップファイルを生成します。これらは、ノードとエッジにリンクを添付するために、JPEG、GIF、PNG形式などのグラフィカルな形式の出力とともにWebページで使用できます。Graphvizは、オブジェクトに自明でないURLまたはhref属性がある場合、または明示的なtooltip属性がある場合にのみ、オブジェクトのマップ情報を生成します。

cmap は、クライアントサイドのイメージマップ用のマップファイルを生成します。これはほとんどcmapxと同じですが、後者はXMLツールによる処理に適した整形式のXMLです。特に、cmapx出力は<map></map>でラップされています。

imap_np および cmapx_np は、アクティブエリアとして長方形のみに依存することを除いて、imap および cmapx 形式と同一です。

ismap は、imap 形式の(1994年頃の)前身です。ほとんどのサーバーは現在後者を使用しています。

たとえば、ドットファイルが与えられた場合、サーバーサイドマップを作成するには

/* x.gv */
digraph mainmap {
  URL="http://www.research.att.com/base.html";
  command [URL="http://www.research.att.com/command.html"];
  command -> output [URL="colors.html"];
}

グラフを処理して、2つの出力ファイルを生成します。

dot -Timap -ox.map -Tgif -ox.gif x.gv

次に、Webページでそれを参照します。

<A HREF="x.map"><IMG SRC="x.gif" ismap="ismap" /></A>

クライアントサイドマップの場合、再度2つの出力ファイルを生成します。

dot -Tcmapx -ox.map -Tgif -ox.gif x.gv

そして、HTMLを使用します。

<IMG SRC="x.gif" USEMAP="#mainmap" />
... [content of x.map] ...

USEMAP属性に指定された名前が、MAP要素のID属性と同じである必要があることに注意してください。Graphvizレンダラーは、グラフの名前をIDとして使用します。したがって、上記の例では、グラフの名前がmainmapであるため、IMG属性にはUSEMAP="#mainmap"があり、x.mapは次のようになります。

<map id="mainmap" name="mainmap">
... 
</map>

URLsは、ルートグラフ、ノード、およびエッジに添付できます。ノードにURLがある場合、ノード内をクリックするとリンクがアクティブになります。エッジにURLがある場合、エッジに沿ったさまざまな点(必ずしもヘッドまたはテールではありません)がそれにリンクします。さらに、エッジにlabelがある場合、それはURLにリンクします。エッジのヘッドに関しては、これはheadURLが設定されている場合は、それにリンクされます。それ以外の場合は、エッジのURLが定義されていれば、それにリンクされます。同様の説明は、テールとtailURLについても当てはまります。グラフに関連付けられたURLは、デフォルトリンクとして使用されます。

ノードのURLにエスケープシーケンス\Nが含まれている場合、ノードの名前に置き換えられます。headURLが定義されていて、エスケープシーケンス\Nが含まれている場合は、定義されていればheadlabelに置き換えられます。同様の結果は、tailURLtaillabelについても当てはまります。

ID出力に関する注記を参照してください。